ムササビに似たモモンガ

年長さんたちにとって、卒えん前最後のどんぐり教室の時間でした。

“ムササビに似たモモンガ”という難しいイメージがお題にあった、

たいちゃんの絵を、なつが笑ったときのこと・・・。

いつもなら、

怒って、絶対に絵が見えないように隠して、

そこからは問題どころじゃなく、とにかく見られないことに必死だったたいちゃん。

だけど、今日は違っていて、

ふいっと部屋を出てしまい、戻って来た時には涙がポロポロ・・・。

「なんで泣いてるとー?」と言うなつに、

「絵を笑うなんてひどいよ・・・」とたいちゃん。

そんなつもりじゃなかったなつと、

そんなつもりじゃなかったとしても、笑われたらイヤな氣もちになってしまうたいちゃん。

うんうん、そうだよね。

どっちの氣もちも分かる・・・。

それで私は、他の子にもモモンガを描いてもらいました。

みんなどれも、モモンガに見えるような見えないような・・・(笑)

正解なんてものはありません。

同じモモンガの絵を描いても、それぞれみんな違うこと。

うまいも下手もないこと。

ただ、“違う”があるだけということ。

そんなことが、たいちゃんに伝わるといいなと思って話をしました。

その後、たいちゃんは初めて最後まで諦めずに解答まで辿り着いて、

できた時にはすごくいい表情を見せてくれました。

とってもとっても嬉しかったです。

今までずっと、たいちゃんが自分から氣もちを表現してくれるのを待っていて、

ほんとに良かった〜!って感じた瞬間でした。

もし私がどこかのタイミングで、

“たいちゃん、そんなに隠さんでいいとよ〜”なんて声をかけていたら、

あんないい表情は見られなかったと思います。

“ムササビに似たモモンガ”

という、正解のないような絵を描かないといけない問題を、

私は、たいちゃんには意図的に選んできました。

評価されようのないようなものを描くことを、

正しいや間違ってるがないようなものを描くことを、

自分で「これでよし!」と言える氣もちを持って欲しいなと思っていました。

どんぐりでは、